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日经春秋 20160320

2016-03-20 09:47 218 查看
パターナリズムという言葉がある。家父長主義、父権主義などと訳されていて、ラテン語で「父」をさす「パテル」が語源だという。昔の謹厳なお父さんよろしく、強い立場の者が弱い立場の者を保護しつつ統制する態度のことだ。そういう関係が有効な場面もあろう。

▼しかし相手がどんなに閉口しても、本人のためだと信じ込むのがパターナリズムの困ったところだ。愛媛県の59の県立高校すべてが「18歳選挙権」への対応として、校外での政治活動を学校に届け出るよう校則で義務づけるという。主導したのは県の教育委員会である。高校生はまだコドモだと思っているのかもしれない。

▼18歳をオトナと見なし、主権者たれと願って成立した制度になじまぬお節介ではないか。トラブルを心配する気持ちがわからないでもないが、届け出制をしゃくし定規に校則に書き込むなら生徒は萎縮するに決まっている。選挙権年齢の引き下げに合わせ、文部科学省が出した政治活動解禁の通知は骨抜きにされかねない。

▼県教委は各校に、校則の変更例を載せた文書を配っただけだという。すると59の高校が次から次へと……という話だが、こんな回りくどいやり方をしたのはさすがに気が引けたせいだろうか。けれど文書を受け取ったほうは、その意をよく汲(く)んだわけだ。厳しくも温情あつき家父長たちにしては、いささか所作が情けない。
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