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天声人語 20160314 夢か脅威か人工知能

2016-03-14 09:12 169 查看
碁を愛し、「名人」という小説を残した川端康成は「碁ほど精神を集中し、沈潜するわざはほかにない」と言っていた。最高峰の碁を「虚空に白刃の風を聞くよう」と表したのを前に紹介したことがある。孤影を曳(ひ)く剣士二人が、盤上で鋭く切り結ぶ姿を想起させる▼ひるがえってこちらの対局は、相手の持つ剣がSF映画「

スターウォーズ」の光る剣に思えてくる。韓国で行われている人工知能(AI)との五番勝負で、世界最強の棋士の一人、李世ドル(イセドル)九段が負け越して衝撃が広がっている▼チェスや将棋に比べて、囲碁はまだまだ人間が優位と目され、いわば「最後の砦(とりで)」でもあった。受けて立った李九段を、日本の井山裕太名人は「囲碁の長い歴史の中で、もしかしたら一番というくらいの棋士」と評している▼その人が「無力な姿をさらして申し訳ない」と3連敗後にうなだれた姿が、同じ生身の人間としてはいささか切ない。一方でこれほどのAIをつくりあげたのも人間だから、そちらの側から見れば人間の敗北は人間の勝利となる▼背反を抱えながらの日進月歩に、一抹の怖さがついてくる。仕事を奪われはしないか。我々を脅かさないか――。SFで人類の敵といえば、宇宙人か人工知能が頭に浮かぶ定番である▼そのうち当コラムも「筆者は人工知能氏に」とお知らせする日が来るやも知れない。きのうの4局目で、ようやく李九段が一矢を報いた。届いたニュースにどこか安堵(あんど)する自分がいる。あまり急ぐなよ、君。
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