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天声人語 20160110 ウルトラマン50年

2016-01-10 11:30 239 查看
どちらが正義で、どちらが悪か分からなくなる。テレビのウルトラマンシリーズには、そんな話が少なからずある。人間が海底人と対立する物語は、その典型だろう。実は海底人の方がもともとの地球人かもしれない、というのだから▼大昔に人間によって海に追いやられ、今は海洋開発の脅威にさらされる。盗んだ潜水艦で必死の

反撃を試みるが、全滅させられる。勝った人間の側が「我々の勝利だ。海底も我々人間のものだ」と叫ぶ声は、狂気すらはらむ。悩みながらも人間の側に立つウルトラセブンに、ヒーローの面影はない▼先駆けとなったウルトラQから数えて、今月で誕生50年になった。正義とはそれほど確かなものではない、という戒めは現実の世界で重要さを失っていない▼聖戦の名のもとでテロという蛮行が続く。しかし対抗のための空爆も、巻き添えになる民間人からすれば蛮行ではないのか。歴史をひもとくと、正義の独占はしばしば惨劇をもたらしてきた▼人間の尊厳を求め、自由や平等の価値を打ち立てたフランス革命は、同時に恐怖政治も生んだ。「人民の敵」だとレッテルを貼られた多くの人が、断頭台に送られた▼正義を相対化するための一歩は、自分はどこまで正しいのだろうかと、相手と向き合うことだ。少し弱気に。シリーズの初期に脚本を手がけた故・金城哲夫氏の言葉を、同僚だった上原正三氏が著書に記している。「よーく見てご覧なさい。ウルトラマンの顔。怪獣に話しかけていますよ」
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