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天声人語 20151128 還暦の自民党に音なし

2015-11-28 10:38 183 查看
独特な言葉遣いをする人だった。知ってか知らずか、「切磋琢磨(せっさたくま)する」を「せっさたくましくする」と言ったりしていた。周囲はそれを愛嬌(あいきょう)と受け取り、とがめなかった。ロッキード事件で有罪が確定した後も政治活動を続けた故佐藤孝行(こうこう)氏である▼90年代初頭に自民党総務会長を務

めた頃、「思想統一」という言葉をよく口にしていた。独裁政権下の恐怖政治を連想しそうになるが、佐藤氏は水面下での合意作りというほどの意味で使っていた▼政治改革が焦点だった時代だ。小選挙区制に懐疑的な佐藤氏は「守旧派」と呼ばれた。「改革派」の若手議員と激しいもみ合いを演じた大詰めの場面が記憶に残る。思想統一はついに成らず、自民党は分裂し、下野。55年体制は終わった▼これを裏返せば、統一を試みなければ屋台骨が揺らぐほど、過去の党内には多様な考えが併存していたということだ。時は移った。今、「この道しかない」の掛け声の下、対抗する思想どころか、雑音すらたいして聞こえてこなくなった▼「大局的に見ると、自民党は結党以来60年にして最も危険な段階に入ってきたんじゃないか」。共産党の不破哲三前議長が先の会見で語った。日本が危ういだけでなく、幅の広さを失った自民党自身も大丈夫なのか、という二重の指摘だ▼あす結党60年の記念式典がある。党総裁たる首相への権力集中が極まる感もあるが、過ぎたるはなお及ばざるがごとし。そういえば佐藤氏の持論の一つに「腹八分目」があった。
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