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日经春秋 20151012

2015-10-12 21:08 176 查看
黒沢明監督の映画「デルス・ウザーラ」には日本人が1人も登場しない。旧ソ連での製作で1975年に公開された。沿海州の大自然を舞台に、帝政末期、地理の調査に来た兵士と地元の猟師の交流の深まりを描く。巨匠は71年に自殺未遂を図り、復活が待たれていた。

▼ロケは赤軍も含め現地スタッフ200人がかり。日本人は60歳を超えた監督に、カメラマンや記録係ら6人だけだ。言葉もおぼつかない。しかし、撮影用に虎を捕らえ、東京・浅草橋の問屋から「紅葉」を運び秋を演出するうち、クロサワ組は結束、別れの宴席で「日本でいじめられたら、また戻って」と言われたという。

▼いま、世界中がロシアの行動に振り回され気味である。ウクライナ東部では親ロ派が実効支配を続け、「イスラム国」(IS)掃討を目的にかかげたシリアでの空爆は返す刀で反体制派を攻撃し、カスピ海艦隊はミサイルも放った。日ロの協議では北方領土問題の進展の気配はなくプーチン大統領の来日は不透明なままだ。

▼我らが誇る文学「白痴」や「どん底」を完璧に映画化した――。ロシア人スタッフにはクロサワへのそんな尊敬の念があったという。監督も、この現場からの船員帽姿を終生続けた。互いの文化や力量を認め合い、厳しい冷戦下に結実した名作。実利や力関係にこだわり過ぎた共同作業に、信頼は生まれないと教えている。
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