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天声人語 20151009 ペンギン100年

2015-10-09 22:44 253 查看
節目にもいろいろあって、今年はペンギンが初めて日本で飼育されてから100年になるという。大正4年6月の朝日新聞は「ペンギン鳥(ちょう)来る」の見出しで上野動物園にやってきたと報じている。だが脇見出しは「直(じき)に死ぬだろう」と、身もふたもない▼はたして9日後、「ペンギン鳥死す」と記事が載った。多

量の氷と新鮮な魚を与えて世話したが駄目だった。南米チリのフンボルトペンギンというから暑さに弱くないはずだが、長旅のうえ、飼育の不慣れもあったろう▼それから1世紀が流れ、今や日本は世界一のペンギン飼育大国なのだという。全国の動物園などで11種約3600羽(2012年)が飼われ、どこでも人気者だ。ところが野生では、幾つかの種が数を減らしている▼日本での飼育数が一番多いフンボルトもそのくちだ。南アフリカなどにいるケープペンギンも激減したという。体長が1メートルを超す南極のコウテイ(皇帝)ペンギンも、温暖化が進めば減るとの予測がある▼燕尾服(えんびふく)姿の珍鳥は、100年余り前の白瀬矗(のぶ)隊長の南極探検で日本でも周知となった。写真も残り、隊員の一人は〈氷盤に片吟(ペンギン)躍る寒さかな〉と詠んだそうだ。「片吟」の当て字がおもしろい▼白瀬は探検記にペンギンを「すこぶる滑稽な者」と書いたが、水中能力は知らなかったろう。皇帝ペンギンは600メートル以上潜った観察記録もあるといい、人間の素潜りはとても及ばない。あすからの週末、畏敬(いけい)のまなざしで愛嬌者(あいきょうもの)に会いに行くもよし。
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