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日经春秋 20150917

2015-09-17 08:39 253 查看
情報統制や歴史の書き換えを担当する「真理省」、思想犯の検挙と再教育が任務の「愛情省」――。近未来を描いたジョージ・オーウェルの小説「一九八四年」に登場する役所の名だ。そしてこんど日本には「買い物省」ができる……などというのはSFの読みすぎか。

▼消費税率再引き上げの際の負担緩和策として浮上した、財務省の還付制度案にある「軽減ポイント蓄積センター」のことだ。この案でいくと国民はあまねくマイナンバーカードを持ち歩き、買い物のたびにレジでピピッとかざすことになる。その記録がセンターに蓄積され、申請すれば後日一定のお金が戻ってくるという。

▼還付では痛税感が和らがない。システム整備はきちんとできるのか。などなど批判が高まって案は早くも暗礁に乗り上げた。反発の根っこには日々の買い物を政府に掌握されるような気持ち悪さがある。それにカードをかざすだけといえばお手軽そうだが、個人情報がつまった大切な一枚だからそうそう安直に扱えようか。

▼内輪で話をこしらえ、表に出したら非難殺到であえなく撤収。東京五輪をめぐる一連の騒ぎにも似ている。いつからこの国は詰めがこうも甘くなったのだろう。こういう失敗が重なるなら、かの小説みたいに「ビッグ・ブラザー」が万事を統べるほうがまし? 人々をそんな気分に陥らせかねない、不手際の危うい続発だ。
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