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天声人語 20150825

2015-08-25 09:03 148 查看
忌まわしい事件さえなければ2人も明るく登校していたに違いない。中1の平田奈津美さんと星野凌斗(りょうと)さんが通っていた大阪府寝屋川市の中学校は、きのうが2学期の始業式だった。去年の9月に書いた当コラムが頭をよぎる▼「これからは第二学期で秋です」と宮沢賢治の童話『風の又三郎』の先生は登校してきた児童らに語りかける。「今日から又(また)いっしょにしっかり勉強しましょう」。このくだりを去年、神戸市で小1の女児が殺害されて見つかったときに引いた▼その子は2学期から、クラスの朝会などで音楽を流す係になって張り切っていた。希望があったろうに、むごい犯罪に胸が詰まるとつづった。前途ある命がまた魔手にかかり、ほぼ1年をへて繰り返すコラムに、悲しみと怒りが消えない▼中1といえば大人の入り口。なにごとにも背伸びをするのは成長の証しでもあろう。つけ入る凶悪犯罪から守れなかった悔いを、関わりのある人だけのものにはしたくない▼今の時代、見て見ぬふりをする人は多い。哲学者の鷲田清一さんが、それと逆の「見ないふりをしてちゃんと見ている大人のまなざし」について言っていた。誰それとなく、子どもが無茶をしないか黙って遠目に見ているような社会である▼行うは難(かた)しだと誰でも思う。ただ、大人のひと声でかわせる危険もあるだろう。防犯カメラは有用だが心配する心までは持ち合わせない。ここは人の出番なのだと心の隅に留めたいと思う。当方も一人の大人として。
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