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天声人語 20150821

2015-08-21 10:08 253 查看
ウイスキーの宣伝で知られた2人には、酒の名言が多い。開高健は言う。「名酒の名酒ぶりを知りたければ日頃は安酒を飲んでいなければならない」。いささか端折(はしょ)るが、山口瞳は「最初の一杯がいい。そして、最後の一杯も捨てがたい」。ともに「達人」の域といえる▼17日に亡くなった画家の柳原良平(やなぎはらりょうへい)さんは、そんな異才2人と組んで仕事をした。昭和30年代に一世を風靡(ふうび)したキャラクター「アンクルトリス」は、若き柳原さんが生みの親だった。ずんぐりしたはげ頭のおじさんは子どもでも知っていた▼誕生した昭和33年には東京タワーが建ち、プロ野球の長嶋茂雄さんがデビューした。NHKのテレビ契約は100万件を超えて、高度成長のエンジンがうなりだした頃だ。物質的な豊かさを追い始めた時代の気分をうまく映し出していた▼粋でとぼけた味の絵が宣伝コピーを引き立てた。名高い開高の「『人間』らしくやりたいナ」も、山口の「トリスを飲んでHawaii(ハワイ)へ行こう!」も、柳原さんの絵がなければ、ここまで伝説になったかどうか▼横浜に長く住み、船と港をこよなく愛した人でもあった。船のある風景は何枚描いたか知れず、穏やかで潮風が渡るような画風は、一枚あればあたりが明るくなると評された▼「広い海を航海していると、雲ひとつない天気なんていうのは、かえってつまらないもので、積乱雲あり巻雲(けんうん)ありといった状態がたのしい」と語っていた。84歳でのお別れに、港の鷗(かもめ)もきょうは涙顔か。
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