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天声人語 20150810

2015-08-10 10:03 260 查看
小さい生きものながらアリは力持ちだ。自重の50倍ほどを運ぶのもいるらしい。60キロの人間なら3トンにあたる。重量挙げの世界最高記録は300キロに届かないから、その怪力ぶりがわかる▼逆に、大きなものも縮尺すれば認識は変わる。『地球がもし100cmの球だったら』という本によれば、海の平均水深は0・3ミリで、海水は全部でビール瓶1本ほどの量しかない。無限に思える海の、心細いほどの有限性に気づかされる▼その貴重な生命のゆりかごで、プラスチックごみによる汚染が進み、捨て置けない状況になっているという。世界の海へ年間に数百万トンも流れ込むそうだ。波や紫外線で細かく砕け、「海がプラスチックのスープになっている」とも指摘される▼生態系をむしばみ、海産物を食べる人間への影響にも不安はおよんで、国連機関は警鐘を鳴らす。日本の環境省の研究班が南極海で初の調査に乗り出すことになったと、先ごろの記事が伝えていた▼思えば人間は、海の包容力に甘えてきた。廃液を流し、重油を漏らし、核実験も繰り返した。近年はCO2の大量排出によって海の酸性化も心配される。自然の回復力が帳尻を合わせてくれるにも限りがあろう▼〈陸地は、いつもすつたもんだだ/……うらぶれた海よ。こんな汚染から/もう一度、きれいなからだになれ〉。高度成長のころの金子光晴の詩の一節は、地球レベルで今も過去のものではない。未来世代へ手渡すのは、詩人も願ったきらめく海でありたい。
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