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天声人語 20150701

2015-07-01 10:24 218 查看
フランスの食通で知られたブリアサヴァランは言う。「晩餐(ばんさん)の会食者はいずれも、いっしょに同一の目的地に着くべき旅人同士の心持(こころもち)でなければならぬ」(『美味礼讃(らいさん)』から)。楽しい時を過ごすには、無礼や傍若無人はもってのほかだ▼「旅人同士」も、縁あって同じ団体になったり、同じ乗り物に乗り合わせたりした人たちだ。ひとときの時間と空間をともにする。たとえ一期一会の隣席でも、気分を害し合わずに過ごしたいのが人情だ。なのに、傍若無人どころではない惨劇である▼走行中の東海道新幹線の中で、男が油のような液体を自分でかぶって火をつけたという。男は死亡。煙に巻かれたのか女性1人が亡くなり、26人が病院に搬送された。事故には細心の新幹線も、この手の事件を防ぐのは難しい▼大動脈は上下とも3時間近く止まり、東京、名古屋、新大阪などの駅は混乱した。商機のついえた人がいたかもしれない。自殺とみられているが、それにしてもなぜ新幹線の車中だったのか▼イラストレーターの益田ミリさんが先日、本紙寄稿のエッセーで、夜の新幹線の車中光景を書いていた。出張帰りなのだろう。一日よく働いた「大人たちのがんばった匂い」で車内はいっぱいだったという▼「寝ている人が大半だった。空席を挟んだわたしの隣の男性は、パソコンのキーボードに両手を乗せたまんま熟睡していた」。無防備な寝顔を他人に見せて列車に揺られる。あたりまえの安寧(あんねい)が、急にいとおしく思えてくる。
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