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日经春秋 20150625

2015-06-25 08:04 183 查看
この季節をどんな色に例えようか。梅雨空が低い。どんよりと重い雲が鉛のように光る。灰か、薄墨を流したようでもある。連日、暗く冷たい単調さが街や通りを支配している。明るい色が少ない。だが、雲間から漏れた光線が路傍の花を照らすと、ほっと心がなごむ。

▼鮮やかな色も探せば、見つかる。淡紅のタチアオイが雨に煙る。足元には、ドクダミが白く光る。目を引くのは、やはり紫陽花(あじさい)だろうか。濃青が水色に変化し、赤が強くなる。やがて薄桃に変わっていく。日々、眺めると時の移ろいがよく分かる。日本人は昔から、こうした変化に、はかなさや美しさを感じてきたらしい。

▼色が移ろう姿は、表情や感情の表現にも用いる。古今集に、こんな一首がある。「いで人は言(こと)のみぞよき月草(つきくさ)のうつし心は色ことにして」(言葉は巧みだが、露草のようにひどく移り気だ)。染料にもなる露草の鮮明な青は、変色しやすい。古来、心の変わりやすさの例えとして使われ、同工異曲の和歌が数多く生まれた。

▼埼玉、岩手など多選批判で当選した現職知事が公約を撤回、立候補表明する例が相次いでいる。「責任を果たしたい」などと弁明するが、変化は花どころではない。そんな首長の方々に露草の歌の数々を献上したい。読んで色をつくろうか。色を失うのか。恐らく嫌気がさした有権者は色をなして怒っているのではないか。
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