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日经春秋 20150620

2015-06-20 09:48 218 查看
降り続くと、気持ちがよどむ。恵みの雨も度が過ぎれば、なんだか体が重たくなる。中国の元時代の詩人、薩都剌(さつとら)も苦手だったようだ。左遷なども経験した苦労人で、雨の冷たさや苦しみを詠(うた)った。作家・魯迅が愛読し、日本でも、南北朝時代から詩集が伝わっている。

▼雨嫌いだからか。七言古詩「雨傘(うさん)」は便利さを讃(たた)える。晴れれば陰を作り、雨の下に晴れ間ができる。あれば安全にどこへも行ける――。その詩句には風刺も含む。政治・権力も傘と同様に重宝だが、使う人次第で晴天を覆い隠すなど逆に働く。だから扱いには注意が要るという(宇野直人・江原正士著「漢詩を読む(4)」)。

▼香港行政長官選挙の改革案は中国が差し出した大きな傘だったかもしれない。結果は晴れ間を求める住民に黒い影を落とした。形は「普通選挙」の提案だが、親中派しか出られない。民主派を締め出し「一国二制度」をじわじわ骨抜きにする。住民が「偽の普通選挙」、そんな傘はいらないと拒否したのは当然だったろう。

▼先は見えない。普通選挙は5年以上先延ばしになった。中国は締め付けを強め、民主派との対立は先鋭化した。昨年、学生らが民主化デモの象徴に掲げた傘は催涙弾で傷つき、破れたままなのだろう。中国の傘を完全にはねのけ、自前の政治ができる力もまだない。詩人の言う通り、傘の効用は使い方次第で大きく変わる。
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