您的位置:首页 > 其它

天声人語 20150611

2015-06-11 10:31 218 查看
一口に記憶といっても色々あるらしい。「モナリザを描いたのはダビンチ」といった類いは一般記憶。これに対してエピソード記憶は、個人的な出来事の記憶だ。自分の生活史の記憶といえる▼精神科医の中井久夫さんの著作によれば、一般記憶がいかに豊富でも、それだけでは「歩く百科事典」に過ぎない。エピソード記憶こそが「人格の芯」を成すという。たとえば青少年の頃のエピソード記憶をよみがえらせることが、認知症の進行を遅らせるのに役立つそうだ▼逆に、新しく覚えなければならないことが一時に殺到して認知症が進む例があるという。老いて子に引き取られ、遠方に引っ越すような場合である。慣れ親しんだ環境との決別に心が沈み、壊れるのだろうか▼記憶の話を想起したのは、民間機関「日本創成会議」の提言を読んだからだ。東京、神奈川、千葉、埼玉に住む高齢者の地方への移住を促そう、と唱えている。1都3県の75歳以上が今後10年で175万人も増え、介護施設が大幅に不足するという深刻な推計が背景にある▼提言は医療や介護面で受け入れ能力のある41地域を挙げている。北海道室蘭市や大分県別府市などだ。首都圏の危機を回避し、「消滅」の瀬戸際にある地方都市への人の流れもできる。名案と見えなくもない▼問題は希望者がどれだけいるかだろう。ケアを受けるために意に反しての移住となれば、大切な自分史の記憶が傷つけられないか。高齢者の心の問題も忘れずに議論してほしい。
内容来自用户分享和网络整理,不保证内容的准确性,如有侵权内容,可联系管理员处理 点击这里给我发消息
标签: