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天声人語 20150604

2015-06-04 09:51 197 查看
これはおもしろいと思った。1991年、作家の高橋源一郎さんが本紙で文芸時評を始めた時だ。斬新だった。例えば「擬音の多用は下品とされるが、上品がなんぼのもんじゃい」。破格な文章に魅了された▼文芸時評なのに新聞の社説も取り上げた。本紙の社説をまとめて読み、その印象を「悩める人」と書いた。「あらゆることを悩んでしまうので、一つのことを深く悩む時間がなくなってしまうきらいがあることも心配だ」。痛かった▼その高橋さんが今度は論壇時評を手がけ、いま5年目である。これまでの分を最近、『ぼくらの民主主義なんだぜ』として出版した。自在な書きぶりは変わらない▼現代美術の展覧会を見に行って「ぶっ飛んだぜ!」。と思えば、重い心身障害を持つ赤ちゃんを抱いて「天使」を感じ取る。論壇の枠を超え、幅広い題材を低い目線から見つめる姿勢が共感を誘う▼民主主義とは何か。高橋さんは繰り返し問う。一つの答えは「意見が通らなかった少数派が、それでも、『ありがとう』ということのできるシステム」だ。意見の違う他人と、それでも「一緒にやってゆくこと」だ。今の日本政治に民主主義はあるのかと考えさせられる▼思えば文芸時評の最終回の題は「威張るな!」だった。互いの溝は越えられなくても、自分の立場を相手が理解してくれることはありうる。ただし、その相手に対して威張るな――。これはまさに民主主義の一つの要諦(ようてい)ではないか。高橋さんは実に一貫している。
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